東洋医学の世界では
春は”肝の臓”に気を付けてあげてねと言われています。
西洋医学的にも”肝の臓(肝臓)”と血液は密接な関係ですが
東洋医学でいう”肝”は ザックリ言えば血の統括。貯めたり動かしたりを管理する
≪疏泄(そせつ)≫という働きを担います。
活発に動き出す芽吹きの季節である春は 温度や栄養を運ぶ血液がたくさん必要になり
ゆえに”肝”に一生懸命働いてもらう時なんです。
そんな春なので貧血気味の人は特に養生を。
本来は
1つ前の季節に取り組んでとお伝えしていますが 決して遅い事はありません。
数値に出ていなくても 春に体調を崩しやすい人は一年を通して気にしてあげると
良いと思いますよ。
そして血には
情緒というか精神状態にも深く関係があります。
うまく巡らなければ気持ちに揺らぎが生まれて「なんだか辛い」と思うように。
【心身一如】しんしん いちにょ(しんしん いちじょ)
という言葉を聞いたことはありますか?
心と身体は揃って1つのものであるという意味。
ヨガや仏教でも出てくる言葉ですが
お客様に漢方相談の際お伝えする時には
「心が辛くなると 身体にも不具合が出る」
「身体が辛くなると 心にも不具合が出る」
片方だけが充実して元気という事はないんですよ。とお話しします。
このところは
辛抱が続く生活でしたので心が疲れてしまった人が多いですね。
ニュースでもちょこちょこ。。
身体の不具合が大きく出る前に しっかり立て直してもらいたいと思います。
穏やかに朗らかに過ごしましょうね