心は神明

夏になったばかりではありますが
気温湿度が高くなってから もうずいぶん経ちますね

ここ最近
漢方相談でも施術でも
お客様のお心の揺らぎが気になっています。

「【心】は神明を主る」
ちょっと真面目な話しをしますので「なんだかなぁ」の方はごめんなさい。

【心(シン)】とは東洋医学、五行論の心。
血の分配。というような現代解剖学的な考えにもマッチしている部分もありつつ
神明(シンメイ)。というような思考力や判断力といった精神活動、気持ちの部分等を担うのも
この【心】の重要な役割です。

【心】は四季でいうと夏。今の時季と深い関係があります。
二十四節気では立夏。今年は5月6日辺りに暦の上では夏を迎えていまして
梅雨明けの早い遅いに関係なく、夏が来てから久しく経っている事になりますね。

なので夏の暑さが続くと【心】にダメージ現象が起こる事も少なくなく
前述の“お心の揺らぎ”といった現象を起こす場合があります。
気持ちが晴れてこず
ウツウツとしてきたり、逆にイライラしてきたり。。
私がお話しを伺うお客様は前者の方がとても多くて
もう何がシンドイのか分からない。
眠れているのかいないのか。
食べる事が出来ているのかいないのか。
でも明確なのはダルくて辛い。やる気が起きない。やらないとと思ってるのに動けない。
そして夜がやってくる。。そんな毎日。。
辛いですね、そんな日々の繰り返し。

四季を通して、いろんな事情で不安定になられる方はたくさんおられますが
この季節に起こる状況の方も少なくないんです。
ご本人は夏バテの一種だと思っている場合も。まぁソレでも間違いではないか。。(笑)
太刀打ちする方法は
まずは【心】を養うこと!
食べ物でいったら苦いもの。
例えばアスバラガスやゴーヤさん、レタスなんかもそうです。
え?苦い??というものも入っていますね、薬膳的には苦の位置づけとなっております。
あとは
トマトやキュウリ、冬瓜なんかもいいし、オクラやミョウガ、カブもいい。
ついでに山芋などのネバネバ系で胃も助けてあげましょう
それに血の補いを助けるものを併せたら100点です!
卵やひじき、レバー肉などは分かりやすいですね。

当事者である自身ではなかなか気づきにくい事ですが
ちょっとダルさが続いてるなぁとか気乗りしない日がおおいなぁとか。。
何となく思い当たる方は、ぜひ養生を。
施術を受けてリラックスするのも心養生ですし、食事に気を付けてみるのも食養生。
解決できてないなぁと思ったら漢方薬もオススメですよ。

この記事を書いた人

tomomikimura